商業印刷の現場から
印刷の基本的な事から印刷物になるまでの事など様々な事を現場からお知らせしていきたいと思っています。
月曜日
孔版印刷(スクリーン印刷)
今回はスクリーン印刷についてです。
スクリーン印刷は版自体に小さな孔を開けて、そこからインキを摺つける孔版印刷のひとつ
枠にスクリーンを張り、紫外線で硬化する感光剤を塗布、ポジを焼き付けて水で洗い流す。感光剤で覆われている部分以外からインキが出て印刷されるしくみ。
インキを盛りやすいので、特殊印刷に使われる。
紙はもちろん、金属やフィルム、電子部品など素材を選ばない。版が比較的弱いため大量印刷には向かない。印刷に時間がかかる。
印刷物としては、ポスター、看板、文具、書籍の表紙など特殊印刷をほどこしたい時に使われています。
凹版印刷(グラビア印刷)
今回は凹版印刷(グラビア印刷)についてお話します。
版の印刷部分である規則正しく配列している細かい凹点からなり、これにインキをいれて印刷する方法。
同一版面の凹点の大きさは同じであるが、深さが原稿の色の濃さにより異なり、深い凹点ほどインキが多く入るので印刷物は濃色となる。
シリンダ(版)はクロムメッキ処理することにより、耐久性を持ち、印刷速度の速さとその耐久性から、大量部数の印刷にも適している。
普通のグラビア(コンベンショナルグラビア)のほかに網グラビアがあり凹点の大小の差によりその濃淡を表現する。
製版方法には腐食法と電子彫刻法とがある。グラビアの特徴は、色の階調が豊富でその再現性がよい、インキの乾燥が早く高速印刷できる。
プラスティックなどの広い範囲の材料にも印刷が可能である。
短所としては、製版費が高いので少部数の印刷には不向きである、印刷物の文字の縁に刻み目が生じる
印刷物としては大部数の写真雑誌、商品パッケージ、包装用、建材や織布の印刷にも利用されています。
金曜日
平版印刷(オフセット印刷)
今回は平版印刷(オフセット印刷)についてお話します。
『平版印刷(オフセット印刷)』は
実際に印刷イメージが作られている版と紙が直接触れないのが特徴。
画線部と非線部が同一版上にあり、水と油の反発を利用して画線部にインキをつける。
版上に親水部(水がつきやすい部分)と疎水部(水を反発する部分)を絵柄が疎水部になるように作る
印刷時に親水部に水をつけることにより疎水部にしかインキがつかないようにし、そのインキを紙に転写する事で印刷する。
版につけられたインキを、一度ゴムブランケットなどの中間転写体に転写(offset)した後、紙などの被印刷帯に印刷する。
製版にかかる時間とコストが少ない為、大量印刷を安くこなせる。
印刷物としてはパンフレット、カタログ、大部数の雑誌、チラシ、書籍など印刷の主流になってきています。
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